米連邦航空局(FAA)の内部調査は、FAA幹部が2度の墜落事故を起こしたボーイングの最新鋭機「737MAX(マックス)」の飛行制御システム「MCAS」の安全性審査に参加せず、審査を監視もしなかったとの仮判断を下した。業界関係者や政府当局者が明らかにした。この暫定的な判断は、MCASの設計に関する初の正式調査結果の一部。下院運輸小委員会の15日の公聴会で協議される可能性がある。346人が犠牲になった737MAXの墜落では、MCASの誤作動が原因とみられており、同型機の運航は停止されている。これら関係者によると、ボーイングはMCASの失速防止装置を、不具合が生じた場合に大惨事を招き得る機能と認証過程で指定しなかった。指定していれば、厳しい審査が行われたはずだ。調査によれば、FAAの技術者や中間管理者はボーイングの安全分類に従ったため、同社はその後の分析をあまり監視を受けずに実施した。当局の代理に指名されたボーイング従業員がMCASの最終設計を承認した。
737MAX制御システム、米当局は重大な安全リスクと扱わず
有料会員限定
あなたにおすすめ