アフター5に、3日間のアルバイトで150万円稼ぐ

 たとえば、私が過去に踏み出した「日々の一歩」に、こんな話があります。

 私は、ミスミに入社して2~3年ぐらいした年のクリスマス、3日間だけ会社帰りにバイトに近い副業をしたことがあります。

 東京・表参道のイルミネーションは冬の風物詩。とてもきれいで、たくさんの人でごった返していました。とくに、12月23日~25日のクリスマス本番のその夜は、幸せそうなカップルが溢れんばかりに押し寄せていました。

 私は、その道ゆくカップルに声をかけ、ポラロイドカメラで記念写真を撮って1枚500円で販売したのです。

 ポラロイドカメラのレンズ部分にスリットの入ったガラスを貼り付け、三脚を立てて写真を撮ると、イルミネーションの光がさらに強調されて、今で言うインスタ映えする写真が撮れたのです。

 当時は、スマホはもちろん、「写メ」も無かった時代でしたので、その写り映えは、人目を引くに十分なインパクトでした。

 スリットの入ったガラスを貼り付けるというアイデアがどこから出てきたのか、もう覚えていませんが、女の子が間違いなく喜び、その喜んでいる姿を見て男の子も喜ぶ、という姿が容易に想像がつきました。カップルは一緒に暮らしていない限り、1枚ずつ買っていくだろうから客単価は1000円と予測しました。

 いざ、やってみたら予想以上の反響。すぐに大行列ができたので、慌てて友人に近くの家電量販店に行ってもらい、ポラロイドカメラのフィルムを在庫がある限りすべて買い上げてきてもらいました。

 道行くカップルに最初に声を掛け、順番待ちの列に並んでもらって代金を回収するのは女性がいいだろう、と考えて女友だちに協力をしてもらいました。

 「この線の上に立ってください~。ハイ、もっとくっついてぇ~!」とスムーズな撮影誘導と場の盛り上げを担当するのは明るくて元気な男友だち。私はひたすら写真を撮りまくり、「ありがとうございましたっ! お幸せに~!」とお礼プラスひとこと声をかける、というチームワークで臨みました。

 結果、1日目は、3時間の撮影で約1000枚売ることができ、50万円の売上げ。2日目、3日目もほぼ同様で、結局、3日間、実働9時間で合計150万円の売上げになりました。大行列、フル稼働、みんな喜んで帰っていく。やっていてムチャクチャ楽しかったです。

 「何でやったの?」と聞かれても、「ノリで」と答えるしかありません。

 そこにもっともらしい理由はなく、ただ、「面白そう」だけが起点になっていました。面白そうと思ったら、軽くやってみる。そのぐらいの気持ちでいいのだと思います。

 「ちゃんと準備しなきゃ」とか「人が集まらなかったらどうしよう」などと二の足を踏んでアタマであれこれ考えていると、考えているだけで時間が過ぎてしまいます。それはもったいないです。