雨の日や逆光の時、下り坂や滑りやすい路面、歩行者の服の色や歩行者の身長が1メートル以下だと作動しないなど、いつでも衝突被害軽減ブレーキが完璧にブレーキをかけてくれるという技術ではありません。

 逆光の場合は、直前まで装置が働いているものの、逆光によってカメラが障害物を見失い、システムが解除されてしまうため衝突してしまうという現象も起こっています。あくまでも人が適切にブレーキをかけることが大前提なので、やっぱり、現状は、みなさん急ブレーキやハンドル操作の練習をどこかでしっかりしていただければと思います。

 では、一体どこで急ブレーキやハンドル操作が練習できるのかという事ですが、体験レポートともに、近々報告いたしますね。お楽しみに!

 あらためて、クルマは簡単に人の命を奪ってしまう道具でもあると思うのです。交通事故によって亡くなった方々のご冥福をお祈りすると同時に、いまなお事故の後遺症や、意識が回復されていない方もいる事を忘れたくはありません。

 今回見ていただいたようにクルマはどんどん進化していて、急ブレーキもハンドル操作もしやすくなっています。でも、人の技術が追いついていません。そもそもブレーキを踏めなければせっかくのアシスト機能も作動しないのです。クルマを利用するのであれば、運転の知識や技術を常に更新させていくことが運転者の責務であると今回書きながら思いました。それから、レンタカーを借りる時はESCが付いているか聞いてみようとも思いました。どうかみなさまも安全運転を♪

(取材協力:モータージャーナリスト 安藤 眞)

自動車事故多発の原因は、ブレーキを適切に踏めない人が多いせい!?(下)
あんどう りす/阪神大震災被災体験とアウトドアの知識を生かし、2003年より全国で講演活動を展開。当時誰も提唱していなかったが、現在では当たり前になっている毎日のカバンを防災仕様にというアイデアを提案。特に子育てグッズと防災グッズをイコールにしてしまうアウトドア流の実践的な内容が好評。楽しくて実践したくなる、毎日の生活を充実させるヒントがたくさんあると親たちの口コミで全国に広まり、毎年の講演回数は100回以上。著書に『りすの四季だより』(新建新聞社)がある。
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