フル代表を編成できるキリンカップと
選手の招集に制限がかかるコパ・アメリカ

 キリンチャレンジカップは国際Aマッチウィークに開催される。国際サッカー連盟(FIFA)によって定められているもので、現状では年間3、6、9、10、11月の5度において各国協会に代表選手を招集できる権利が生じ、年齢制限なしのフル代表を編成できる。

 しかし、コパ・アメリカは国際Aマッチウィーク以外での開催となる。選手を招集するには所属クラブと個別に交渉を重ねる必要があるが、ヨーロッパのクラブは新シーズンの開幕へ向けて所属選手に十分なオフを取らせたい。必然的に交渉は難航し、長友や大迫だけでなく、MF南野拓実(ザルツブルク)やMF堂安律(FCフローニンゲン)もキリンチャレンジカップだけの招集にとどまった。

 国内のJクラブ所属選手に対しても同じルールが適用される。しかも、コパ・アメリカの期間中にはJリーグも開催されるため、森保ジャパンの常連であるGKシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)やDF槙野智章(浦和レッズ)も、コパ・アメリカ代表には名前を連ねなかった。

 ただ、選手の招集には例外も設けられている。4年に一度開催されるワールドカップに加えて、ヨーロッパ、南米、北中米カリブ海、アフリカ、アジア、オセアニアの各大陸で開催される大陸選手権へも国際Aマッチウィークに関係なく、その大陸に所属する国のサッカー協会には選手を招集・拘束する権利が生じる。

 例えば、アジアサッカー連盟が主催する大陸選手権はアジアカップとなる。今年1月に中東UAE(アラブ首長国連邦)で開催された第17回大会で、日本は決勝でカタール代表に完敗して準優勝に終わったが、森保監督はその時点におけるベストメンバーを招集して戦いに臨んでいる。

 そして、南米サッカー連盟が主催する大陸選手権がコパ・アメリカとなる。ブラジルやアルゼンチンなど南米連盟所属の10ヵ国とは対照的に、招待参加する日本とカタールには選手招集で大きな制限がかけられることになるわけだ。