好奇心の強い人たちを振り向かせるための
面白いネタをどれぐらい持っているか
マーケティングの世界にはキャズム理論というものがあります。新商品を売り込むに際して、マジョリティに達する手前にはキャズム、つまりは深い谷間があって、その谷は容易には越えられないというものです。新商品や新しい考え方などに対する人々の対応は、一般的に5段階に分類されます。
それは、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティー、そしてラガードです。基本的にイノベーターは全体の2.5%、アーリーアダプターが13.5%、アーリーマジョリティーとレイトマジョリティーが同じく34%、ラガードが16%程度いるといわれます。図に起こすときれいな分布曲線を描きます。
超えにくいキャズムはアーリーアダプターと、アーリーマジョリティーの間にあります。
イノベーターは先駆者です。アーリーアダプターはイノベーターに追随する高感度人材。特に先端的な新商品の場合、ここまではすぐに顧客にできるのですが、その先のマジョリティーとの間には簡単に越えられない谷があるのです。さらにその先のラガードは懐疑主義者、ないし否定論者なので、ここは無視するのが得策ですが、どんな商品であれマジョリティには到達したいはずです。
前回お話をした、「質問される力」「雑談力」も実は同じです。
この場合も最終的にはもちろん、キャズムを超えられるかが大事なわけですが、まずはしっかりとイノベーターやアーリーアダプターを捕まえられるかどうかが重要になります。そこからがスタートです。その際に「質問される力」が効いてきます。