この皮肉はワシントンでは注目されないだろう。インターネットの巨人・グーグルに対する当局による取り締まりの動きが明らかになったのは、折しも同社が無敵とは程遠いことを自ら露呈したタイミングと重なった。米司法省はグーグルの親会社アルファベットを新たに反トラスト法違反で調査する準備を始めた。6年前にも連邦取引委員会(FTC)が同様の調査を行ったが、世界のインターネット検索の90%以上を担う同社には痛くもかゆくもない結果に終わった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は司法省とFTCが先ごろ、最新の調査をどちらが担当するかを協議したと報じた。ビッグテック(巨大IT企業)を厳しく取り締まるのはワシントンの最近はやりのテーマとなっている。