下半身からやせたければ、生野菜? 温野菜?
ところで、「野菜は健康的だから、どんな調理法で食べてもかまわない」と思っている方も多いのではないでしょうか? ですが、私が『下半身からやせる食べ方』の中で「下半身からみるみるやせる基本メニュー」として紹介しているのは、野菜なら何でもいいというわけではなく、「生野菜」50グラムを1食でとることです。なぜなら、火を通した野菜と生野菜では、体に表れる変化が違ってくるからです。野菜には、消化を助ける食物酵素が含まれています。食物酵素は熱に弱く、火を通すと働かなくなるので、加熱した野菜では酵素の効果が得られません。そのため、消化されにくく、体から出にくくなってしまい、下腹とお尻回りを太くするのです。
反対に、生のまま野菜を食べると、食物酵素が便を出すのを助け、体の中をきれいに掃除してくれます。ですから、適量の野菜を朝・昼・夜に食べれば、スタイルのバランスも整って、太りにくくなるのです。ただし、夜遅い時間に生野菜を大量に食べると、体が冷えたりむくんだりすることがあります。帰りが遅くなった日などは、無理に食べるのは避けましょう。
ちなみに、ピーマン、にんじん、たまねぎなどは当然加熱するものと思われがちですが、実は、どうしても加熱しないと食べられない野菜はそれほど多くありません。とはいえ、ピーマンのように、火を通して苦みをやわらげないと食べにくい野菜もありますよね。そういうときは、焼いた肉で巻いて食べるというのはいかがでしょうか。焼いた肉で巻くと、肉の熱でピーマンは少し柔らかくなり、食べやすくなります。私はもやしなど、ほかの野菜でもよくやっています。ぜひ、一度試してみてくださいね。
蓮水カノン(はすみ・かのん)
1970年生まれ。プロポーション研究家。運動生理学、解剖学、心理学などを学び、「体重」だけでなく「体形」を整え、美しいボディラインをつくるサロン「キレイファクトリー」を青山にオープン。18年間で述べ4,000人の食事&生活指導を行い、体重、サイズ、肌質を改善。ダイエットを成功に導いている。著書多数。