全長約5.3kmの
カントリー路の運用を開始
トヨタは4月25日、豊田市と岡崎市にまたがる山間部に建設を進めてきた新たな研究開発施設、Toyota Technical Center Shimoyama(トヨタ・テクニカル・センター・シモヤマ)の一部運用を開始した。研究施設はかつて愛知県下山村と額田町だった場所にあり、総面積は650.8ha。敷地内の59%は残置森林などとし、自然との調和に配慮して作られている。
トヨタは、豊田市の本社地区における研究開発機能の強化を推進しており、2023年度の本格稼働までに、総額約3000億円を投資し、用地取得や施設建設を進めている。完成時には約3300人が同施設で勤務する予定だ。
今回、運用を開始したのは、全長約5.3kmのカントリー路。世界屈指の過酷なコースとして知られるニュルブルクリンクを長年走り込んできた経験をもとに、自然の地形を生かした約75mの高低差と多数のコーナーが入り組んだ、厳しい走行環境を持つテストコースとして設計している。今回の運用開始時には、まず評価ドライバーを中心に約50名が勤務する。