北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄で2017年に暗殺された金正男(キム・ジョンナム)氏が、殺害されるまでの数年にわたり、韓国のほか、日本、中国などアジア近隣地域の複数国の情報当局者とも接触していたことが、関係筋の話で分かった。正男氏についてはこれまで、米中央情報局(CIA)とも接触していたことが明らかになっており、同時に関係を築いていたようだ。韓国との接触について事情を知る関係者によると、正男氏は主に、危険に遭遇した際に家族を守るために韓国との関係構築を求めていた。ただ、北朝鮮の最新情勢について十分な知識を持ち合わせていなかったようで、情報提供者としての価値はあまりなかった可能性があるとの指摘が出ている。