近ごろ苦境に見舞われている大手ハイテク企業はグーグルだけではないが、同社の投資家がそのように感じても仕方ないのかもしれない。グーグルの親会社アルファベットは19日に年次株主総会を控えている。今年に入り、同社の株価パフォーマンスはハイテク大手やインターネット業界の競合の大半を著しく下回っている。4月下旬に発表した第1四半期決算への失望感は、その要因の一部にすぎない。アルファベット株は決算発表以降で16%下落した。アマゾン・ドット・コムもさえない四半期決算を発表したが、株価は2%安にとどまっている。グーグルには変革要求も突きつけられているようだ。同社は大手上場企業に改革を要求するアクティビスト(物言う株主)の格好の標的にされている。アルファベット年次総会の委任状勧誘書類には13件の株主提案が盛り込まれている。議決権行使助言会社グラス・ルイスによれば、これは今年最多の数だ。アマゾンは12件で2位、フェイスブックは8件で済んだ。グーグルに対する株主提案は目新しいことではないが、現在広がっているハイテク大手への反感は今年、確かに反対派を勢いづけている。グーグルへの株主提案は、過去5年で平均6件だった。
グーグルたたき、不相応か 株主提案多数
イメージ問題抱え、株価もハイテク他社を大きく下回る
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