体重2kg減で、
ウエスト18cmダウン!?
Kさん(50代前半・男性)は、健康保険組合が主催した私の「お腹やせ講座」を受講したときに、なんとウエストがその場で16cmもサイズダウンし、その日の参加者の中でいちばんの成果を上げた方でした。後日、わざわざメールをくださったのですが、学生時代には細身の野球青年だったのに、就職や結婚を機にいつしか引退したプロ野球選手さながらの太鼓腹になってしまったのだそうです。
営業職なので、飲まないわけにはいかないし、思い立って腹筋運動や体幹トレーニングをやっていた時期もあったけれど、なんとなくやめて放置状態だったとのこと。
お腹を引っ込めるだけで、お腹がいきなり凹んで本当に驚いたそうです。
実は、Kさんからメールがあったのは、講座受講直後はサイズが16cm細くなったのに、1週間後には5cm戻ってしまったのだけれど、やり方が悪いのでしょうかというご相談でした。
講座では集中的にお腹を凹ませる練習をしたので、「多少の戻りがあっても大丈夫。日々、壁を背にして基本の姿勢を確認することと、お腹をより大きく引っ込めるときと長めに引っ込めるときと、行い方にメリハリをつけるとよいですよ」とアドバイスしました。
長めに引っ込めるのは、お客さんと話をしているときに引っ込めておくといいのではないでしょうかと提案したところ、「商談中は気が散ってそれは無理」ということで、外回りで歩いているときに心がけるようにしたそうです。
まず、お客さんのところに出向くときは必須として、商談がいい方向に進まなかったときには、ペナルティーとして帰りも凹ませるようにしたといいます。Kさんは、ウエストサイズが講座参加前とくらべると18cm細くなり、体重は2kg減ったとのことでした。若かりしころの体型にはまだ遠いものの、Lサイズのワイシャツのボタンがはち切れん勢いだったのが、見た目にお腹がぐんと凹んで満足しているご様子でした。
Kさんのように、ウエストサイズが激減したのに体重がさほど落ちないのは、まったく珍しくはなく、どういうわけか体脂肪率が変わらないこともよくあります。お相撲さんは体脂肪率が意外に低いことを考えても、体重や体脂肪率にはこだわり過ぎないほうがよいと思います。いくら体重が減ってもお腹がたるんでしまうのは残念ですし、体のハリを保ったまま見た目に凹めばともかくは気分がよいようです。
何がイヤかといえば、出っ張ったお腹のせいで男性器が隠れて見えないことほど自己肯定感が下がることはないと、聞いたことがあります。大好きなワインを控えても下腹は凹まないと嘆いていたかなり細身のIさん(30代前半・男性)は、ワインをやめることなく見事に下腹だけ凹みました。
お話を聞いても、まったくもって食べ過ぎているわけではありませんでしたから、無理してワインをやめたりしなくて正解でした。その方が行ったのは、基本のエクササイズを1日に1回30秒×2セットだけです。
(次回へ続く)