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Photo by Keisuke Yamaguchi

 サブスクリプションはこれまで、動画・音楽といったメディア業界やソフトウエア業界などで普及してきた。

 一般の人になじみが深いのは動画配信の「ネットフリックス」や音楽配信の「スポティファイ」「アップルミュージック」といったデジタルコンテンツサービスだろう。

 また、ソフトウエア業界ではSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)というインターネットを介してソフトウエアを利用する方法が拡大。顧客は月額定額制などで、必要な機能だけを利用することが当たり前となっていた。

 サブスクリプションはこうしたデジタルを中心に拡大してきたが、今、ありとあらゆる業界に急拡大している。

 図を見てもらいたい。自動車や家電などの製造業に加えて、金融や不動産、ファッション、美容・ヘルスケアなど、ほぼ全ての業界に、サブスクリプションに取り組む企業が出始めている。三菱商事と良品計画の取り組みは、そうした流れを象徴する動きといえるだろう。

産業革命以降見られなかった
大転換が始まる

 米国では約10年前にサブスクリプションビジネスが勃興したが、日本でもようやくその流れが加速してきた格好だ。

 サブスクリプションの管理プラットフォーム世界最大手の米ズオラは、サブスクリプション事業を行う世界数百社の成長率を算出。「サブスクリプション・エコノミー・インデックス(SEI)」としてまとめた。

 それによると、2012年1月から17年9月までの間で、SEIは年率換算で17.6%の成長率をたたき出し、1株当たりの売上高で、S&P500の約8倍、米国小売業の約5倍もの伸びを見せている。

 ズオラを創業したティエン・ツォCEOは「デジタルの世界でサブスクリプションエコノミーが爆発的に拡大しており、ビジネスの歴史の重要な転換点にある。これは産業革命以降、見られなかった転換だ」と強調する。

 実際、私たちも普段の生活を見てみると、意外にも多くのサブスクリプションサービスに支払いをしていると気付くだろう。すでに挙げたネットフリックスやスポティファイ、自宅のパソコンで使っているマイクロソフトのワードやエクセル、ファイル共有サービスのドロップボックス……。その額は今後も増えていくだろう。

 サブスクリプション革命は日本企業をどう変えていくのか。本特集で徹底解明する。