8月のある日の夕刻、元連邦職員のナンシー・カーターさん(67)は、助けが必要と感じ、いつもの習慣でグーグルを利用した。だが、その日の夜には、そんなことをしなければ良かったと後悔した。バージニア州フォールズチャーチの自宅車庫に通じる車寄せに車を入れたカーターさんは、ガレージのドアが動かないことに気付いた。彼女はグーグルを使って、以前に利用した地元の修理サービス店を見つけた。そして電話で訪問修理を頼んだ。どこからでも利用できるグーグルのインターネット上のサービスは、月間20億件以上のユーザーに形のあるもの、ないものを表示してみせる。しかし、広告主、検索専門家、グーグルの現・元従業員らによれば、カーターさんが行ったような問い合わせで表示されるグーグルマップには、何百万件もの偽の業務のアドレスや偽の名称であふれかえっている。
Googleマップ、米国ではニセ業者の情報が横行
偽情報でもグーグルや関係者には利益、消費者と正規業者には損失
有料会員限定
あなたにおすすめ