6月は結婚するカップルが1年で最も多い月だから、離婚を語るにもふさわしいだろう。2017年は約100万組のカップルが結婚生活に終止符を打った。そう言うと、多くの夫婦関係が破たんしたかのように思われるが、離婚率は婚姻率と同様に低下している。今日、若い世代の離婚率は以前より下がっている。これが全体の離婚率低下の傾向を後押ししている。だが高年齢層の離婚つまり熟年離婚が増えている。ボーリンググリーン州立大学「家族・結婚研究所」の調査によれば、米国の夫婦1000組当たりの離婚件数は1979年に22.6組の過去最高を記録した。2017年には、この数字は16.1件へとピーク時より28.8%下がり、40年ぶりの低水準をつけた。