中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は27日、他社の知的財産権を侵害しているとの疑惑に反論し、企業秘密の盗用で法廷から罰金の支払いを命じられたことはこれまで一度もないと主張した。米テキサス州の連邦裁判所の陪審は前日、シリコンバレーの新興企業CNEXラブズの企業秘密を流用したとの判断を示したものの、損害賠償の請求については退けた。ファーウェイの最高法務責任者である宋柳平氏は27日、本社のある深センで記者会見し「知的財産を巡る争いはよくあること」とした上で、「ファーウェイは争いのどちらの側にも立ってきた。こうした係争は政治化されるべきではない」と述べた。ファーウェイには長年、盗用や流用の疑いが付きまとっており、標的になったとされる米国ハイテク企業にはネットワーク機器大手シスコシステムズなどが含まれる。