部下のBさんにこう言うと、Bさんは「はい、わかりました」と返答。ところが会議直前になってBさんにどこの部屋になったのかを確認したところ、

「えっ?部屋ですか?」

 と慌てている。どうやら会議室を予約していなかったらしい。

 そこでAさんが、参加メンバーにはどのように連絡したのかを尋ねた。すると、Bさんが反発した。

「連絡は僕がするんですか!?そんなこと聞いてませんけど…」

 Aさんは仕方なく、1週間後の同じ時間で会議を設定、Bさんには部屋の手配や参加メンバーへ連絡するよう指示をした。

 そして、翌週の金曜日の3時前に会議室に行くと、何人かのメンバーが廊下で喋っている。「なぜ部屋に入らないのか」と聞くと、メンバーの1人が「鍵が開いてないからだ」と言う。そこにBさんが現れたので尋ねた。

「鍵はどうした?」
「鍵ですか?僕が借りに行くんですか?」

 Bさんはまったく悪びれることもなく聞き返してきた。みっともないやりとりをこれ以上聞かれたくないと思ったAさんは、自分で鍵を借りに行き、部屋を開けたのである。

 AさんのBさんに対する不満は、これだけにとどまらない。

 翌月の会議の時、部屋の予約や鍵の借り出しを済ませていたため安心していると、今度は参加者の何人かから不満が出た。「15分前に来たら鍵が開いてなかった。10分ほど廊下で待っていたが、次回からはBさんにもう少し早く鍵を開けてもらうように伝えてほしい」と言うのだ。

 かつての部下は、いつ、何の会議をすると伝えるだけで事足りた。当たり前のように会議室の予約を取って場所を確保、参加メンバーに連絡してくれた。そして当日も会議室の鍵を借り出し、開始時間の10分前、遅くても5分前には部屋を開け、早めに来るメンバーにも対応してくれた。

 ところが、今の部下は言われたことしかしないため、上司がいちいち指示しないといけない。