主体性のある人材は企業も欲しがる主体性のある人材は企業も欲しがる…(写真はイメージです) Photo:PIXTA

変化の激しい今の時代、新入社員や若いビジネスパーソンが主体性を持って仕事に取り組むことは大切だ。ただし、ここでいう「主体性」とは、自分勝手、好き勝手に振る舞うことではない。上司に判断を仰いで行動することはもちろん必要なことだ。しかし、それにも主体性を生かした行動の仕方がある。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

「主体性を持つ」ことの
さまざまな効用

 前回(参照記事:『デキるビジネスマンになるには、とにかく「主体的」に生きるべき理由』)は、仕事関連の心理社会的要因(重い仕事の量的負担、裁量権なし、上司や同僚からの支援なし、交代制勤務の仕事、長時間労働の仕事など)は、高いストレス状態であり、主体的に仕事に取り組めない状態であること、そしてこの影響が高まるほど、メタボリックシンドローム(メタボ)を発症するリスクも高まることをお伝えした。

 また、このような状況下であっても、自ら主体的に仕事に取り組むことができれば、ストレスフルな状況を打破できる可能性が高まることもお伝えした。

「言うことは分かるけど、主体的になろうと思ってもうまくできないよ」――。

 そういう方もたくさんおられるだろう。

 そのような方々に、今回は「主体性を持つこと」の効用をお伝えしよう。

 自分の行動や思考を主体的に行うことには、さまざまな効用がある。