米国では注目度の高い主要株価指数が今年に入り過去最高値を更新する一方、中小企業の株が売り込まれている。投資家はこうした動きが市場全体の行方を示唆するのではないかといぶかっている。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待を背景にS&P500種指数がここ1年で約6%上昇する中、小型株の指標であるラッセル2000指数は9%下落した。ラッセル2000指数の価値は今月初め、S&P500種の51.8%と、2009年3月以来の低水準となった。指数のかい離に警戒心を強める投資家も出ている。小型株は売上高に占める米国内事業の比率がより高く、全体的な株式市場の上昇局面に先駆けて値上がりし、下落局面の前に売りが膨らむ傾向がある。
小型株の下落、米景気の先行き懸念を反映
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