米国に不法入国した移民に関し、入国後でも最長2年にわたって速やかに強制送還できるようトランプ政権が新たな措置を講じた。トランプ政権は米国入りする前に1カ国以上を経由した移民についても、難民申請を認めないルールの制定を提案している。この案は首都ワシントンの連邦裁判所が22日に精査する予定。新たなルールは国土安全保障省(DHS)が22日にオンラインで発表したもので、迅速な退去に関するこれまでの規定を拡大するもの。現在は不法入国から2週間以内、あるいは国境から100マイル(約160キロ)以内で拘束された移民らは、自国への送還が危険であると示せた場合を除き、裁判を経ずに強制送還されるが、この2週間の期限を2年に延長する。拘束地点の規定も撤廃する内容となっている。