賛成意見賛成意見大手ソーシャルメディアが感情をもてあそぶのは珍しいことではない。フェイスブックは2015年、投稿に対して「いいね!」ボタンだけでなく、「笑い」や「怒り」を表す絵文字で反応できるようにした。同年、ツイッターは「お気に入り」のマークを星からハートに変更した。そしてインスタグラムが今、「いいね!」の数を非表示にすることを検討している。カナダを皮切りに、世間への影響力が大きい「インフルエンサー」と呼ばれる発信者を多く抱える日本やオーストラリアを含む7カ国でテストする。それには、もっともと思われる理由がある。米心理学会が2019年3月に公表した調査論文によると、1995年以降生まれの人たちの間で、ソーシャルメディア・プラットフォームに一部関連付けられる、うつや不安症の増加と自尊心の低下が見られた。また、そうした問題は2011年以降、大幅に悪化していた。つまり、写真共有メディアであるインスタグラムの登場から1年後以降だ。