「話やテンションがすごく合う女性で、もっと知りたいし、もっと一緒にいたいと思った」(Cさん)

 話をだいぶ端折(はしょ)るが、その後2人は交際をスタートし、出会いから2年を経て結婚した。

「アプリを始めた時は不純な気持ちがまったくないわけではなかったが、結果的にいい出会いに恵まれた。

 彼女と付き合うようになり、最初は結婚のことを考えていなかったがだんだん意識するようになっていった」

 いってしまえばCさんくらいの軽いノリで始めても、アプリでの出会いを通して結婚に至る可能性は十分あり得るようである。

 なお、Cさんは自分のプロフィール画像を5年前のものに設定していて、奥さんから後々「あの画像は詐欺だった」と言われたそうである。

 何しろ初対面の現場に赴いたのは画像の頃から5年分老けて、10キロ太ったCさんであったから奥さんのそしりは妥当であろう。とはいえ、詐欺画像でも結婚できることをCさんは身をもって証明したわけであるから、これはマッチングアプリ利用男性にとっては心強い実例として胸に刻まれるかもしれない。

 結局のところ、やはり得体の知れないものには手が出しにくく、時代に新しく登場したマッチングアプリなどはその筆頭である。

 しかしアプリ運営会社が声高にクリーンをうたい、実際に利用した人たちによる口コミで信頼性が広まってくるとだいぶハードルが下がってきて、だんだん「ちょっとやってみるか」「利用しないと損なのでは…?」と思う人も増えてくる。さらに口コミが増えて新規を呼び込む――と、マッチングアプリは現在好循環で浸透中である。出会いの少なさに悩む独身男性には、その存在が一筋の光明となるかもしれない。