コスモス薬品は
特売やポイントカードを廃止

 コスモス薬品が脅威の躍進を遂げている理由は、アマゾンやディスカウント型のスーパーにも負けない爆発的な安売りにある。それもEDLP戦略だ。そしてそれを支える経費率の低さである。

 同社は日替わりや時間帯別の特売やポイントカードを廃止している。それによって特売のために発生する値札の貼り替えや無駄な陳列作業、発注や納品作業も簡素化し、特売で発生するコストを排除し、店舗のオペレーションコストを徹底的に低く抑えている。

 この結果、コスモスの19年5月期の売上高経費率は15.8%。例えば業界2位のウエルシアHDの19年2月期の売上高経費率は約26%である。

 また一般的スーパーの経費率も28~29%はあるから、コスモスは驚異の低経費率といえるし、それはイコール店舗競争力となって現れ、ライバルに打撃を与え続けているのは確かだ。経費率で10ポイントも差があれば、当然店頭で設定できる価格も、ライバルに大きく差をつけられるわけだ。

徹底的な安売りで
利益を獲得するモデル

 スーパーとドラッグストアは業態が違うでしょ、というご意見もあるかもしれないが、ドラッグストアは医薬品を販売しているから、むしろ薬剤師や登録販売者らの人件費は小さくない。

 そうした構造的な負担をこなし、食品をはじめとする徹底的な安売りで医薬品、化粧品の購買につなげ、利益を獲得するモデルがいかに有効に機能しているかが分かる。