糖質まみれだったホテルの「和定食」
あるホテルの「和朝食」を見ると、白いご飯と味噌汁はおかわり自由。それに、漬物、あじの干物、ひじきの煮付けがついていました。
こうしたものを「和食」と定義するなら、それは健康食ではありません。ご飯はおかわりしない段階で、糖質が約55グラムが含まれています。このご飯だけで、すでに糖質の1日の許容量の50%に達しています。やせたい人の糖質制限食だと、これだけで1日分です。
健康を考える上で気をつけたいのが糖質の過剰摂取です。たいていの国で現代人は糖質の過剰摂取に陥っていますが、皮肉なことに原因は「ソウルフード」です。
日本人にとって、まさに白いご飯はソウルフード。アメリカ人にとってのソウルフードはピザやハンバーガー、コーラといったところでしょうか。しかし、ソウルフードといっても長い人類の歴史を考えると、ごく最近に出現した食べ物です。それによって私たちは肥満し、健康を害しています。
健康で長生きするために必要な食習慣の一丁目一番地は、「糖質を減らす」こと。和食を愛するのは結構ですが、お米を食べ過ぎてはいけません。
もし、あなたが「和食なら健康」「日本人に白いご飯は不可欠」などと思い込んでいたのなら、まずは白米を食べ過ぎていないか振り返ってみてください。