とはいえ、ツイッターでは「ブロック」や「ミュート」機能を使い、気に入らない相手を無視することもできる。むしろ、同じ意見のユーザーが集まり先鋭化することも指摘されているのではないだろうか。

「そういう面はありますよね。でも、ブロックやミュートって、違う意見の相手をいったん『把握』してからこそやること。ツイッターを始めるまで、『世の中の人は自分と大体同じ意見だろう』っていう、ガラパゴス意識みたいなものを持ってる人も多かったと思うんですよ。

 与党が支持されているから自分の周囲も全員が与党支持だろうとか、自分の周囲に性的マイノリティはいないだろうとか。異なる意見の人の存在が『見えた』というのは、前進なんじゃないでしょうか」

 Cさんと学生時代に同じサークルで活動していたというDさん(20代女性)も言う。

「逆に、『自分みたいな考え方の人は世の中にいないんじゃないか』と思っていた人が、ツイッターで初めて仲間を見つけたり、ツイッターで勇気づけられてリアルの人とも政治的な話をして、『案外、同じように考えている人がいた』って場合もあると思います。

 私は性的マイノリティなのですが、ツイッターで初めて、性的マイノリティの中でもこんなにいろんな考え方があると知ることができたと思っています。何か自分につながりのある社会問題から入ると政治が身近になるっていうのは、学生にも知ってほしい」

 ちなみに、最後に意見を述べると、筆者はツイッター上での政治的な議論を好意的に捉えているほうだ。早い話が、「ないよりはマシ」。政治を語る場が少ないこの日本で、真面目に政治に物申す場があることは悪くないはず。だからこそ、捨てアカウントで共感の水増しなどせずに、真っ向から闘いたいと思うものである。