グーグルやフェイスブックが後押ししている太平洋横断海底ケーブル敷設事業を、米当局が国家安全保障上の見地から阻止しようとしている。複数の関係者が明らかにした。複数の省庁にまたがる通信審査委員会を率いる司法省は、中国通信サービス大手の鵬博士電信伝媒集団の参加と、この「太平洋光ケーブルネットワーク(PLCN)」が香港との直接の結びつきをもたらす点を警戒し、断固として反対する姿勢を示した。香港とロサンゼルスとを結ぶPLCNは全長1万2900キロメートル、費用は3億ドル(約320億円)以上。作業は9月に失効する一時許可に基づいて進められている。だが審査に詳しい関係者によれば、同委員会で反対の声が上がっており、事業活動に必要な免許が下りない可能性が出ている。