米検察当局は、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が技術窃盗を行っているとの新たな疑惑について捜査しており、刑事訴追に発展する可能性がある。関係筋が明らかにした。ファーウェイは、過去数年にわたり複数の個人や企業から知的財産を盗んだ疑いが持たれているほか、競合企業からの人材引き抜きについても当局は調べているようだ。ニューヨーク東部地区の連邦検事がファーウェイに召喚状を出して書類の提出を求めるなどしており、今年に入りファーウェイを起訴した際に起訴状には含まれていなかった商慣行についても、当局が捜査を進めていることを示唆している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は5月、ファーウェイが創業以来、知財窃盗を行っていた疑惑について報じた。関係筋によると、当局が進めている新たな調査はWSJの報道内容と重なるという。これには、ポルトガルのマルチメディアプロデューサーからスマートフォン向けカメラの技術を盗んだ疑惑や競合企業からの人材引き抜きの慣行が含まれるという。