パラグアイ戦で決めた左足ボレーを含めて、森保ジャパンでも最多となる7ゴールを決めている。しかし、2014年1月に鹿島アントラーズから活躍の場を移しているドイツのブンデスリーガでは、残念ながら「半端ない」と評価される数字を残すことなく今シーズンを迎えていた。

 ブンデスリーガで残した成績を振り返れば、ケルンでの2015-16シーズンは25試合に出場してわずか1ゴールに終わっている。ブラジルワールドカップを含めて、コンスタントに招集されてきた日本代表で紡いできた軌跡も、2015年6月をもって一時的に途切れた。

 復帰を果たすまで約1年5ヵ月も待たなければならなかった。2016年11月に慣れ親しんだカシマサッカースタジアムで行われた、オマーン代表との国際親善試合で2ゴールをマーク。ロシア大会出場をかけたアジア最終予選に遅ればせながら参戦した大迫が、こんな言葉を残したこともある。

「ゴール前でもっと迫力を出すことが、自分の課題だとずっと思っている。ゴール前に入っていく回数だけでなく、ゴール前でボールを受ける回数ももっと増やさないといけない。普通にプレーしていたら出せないものなので、だからこそもっともっと意識しないと」

 ブレーメンに移籍した昨シーズンも3ゴールだった。ロシア大会に出場したことで新天地への合流が遅れ、さらに今年1月のアジアカップを戦い終えた後に背中の腱が炎症を起こしていることが発覚。復帰するまでに約2ヵ月間の戦線離脱を強いられたことだけが、実は理由ではなかった。

 昨シーズンのブレーメンのセンターフォワードには「10番」を背負うキャプテンで、3年間のリーグ戦で32ゴールをあげた元ドイツ代表のマックス・クルーゼが君臨していた。必然的に大迫はゴールからやや遠目となる、トップ下やサイドなど中盤での起用が多くなった。

 しかし、今オフにクルーゼがトルコの強豪フェネルバフチェSKへ移籍。ポッカリと空いた最前線のポジションに、ブレーメンのドイツ人指揮官フローリアン・コーフェルトは大迫を指名した。待ち焦がれてきたセンターフォワード拝命に、大迫自身も心を躍るのを感じずにはいられなかった。

「監督からも自分のやりたいようにやらせてもらっているし、自分の特徴を出せるようにしてくれるシステムというのも大きい。だからこそ、結果を出し続けていかなきゃいけない、という責任感もすごく強いし、それがいいモチベーションになっている。プレーしていて、すごく楽しいですよ」