米ハーバード大学のラリー・サマーズ教授は、経済危機の訪れを予想している。クリントン政権の財務長官、オバマ政権の大統領経済諮問委員会(CEA)委員長、さらにハーバード大学学長を歴任したサマーズ氏は、経済が急降下することはないとみている。だが、米国が2020年末までに景気後退(リセッション)入りする確率は「50%弱」あると話す。個人消費は堅調で、株式市場も底堅く推移しているが、米国の一般産業の弱さや世界経済のもろさ、さらに貿易摩擦がリスクだとしている。また、主要先進国の実質長期金利がマイナスに沈んでいることから、中央銀行は経済の弱さに対抗する手段がほとんどなくなり、経済成長率とインフレ率が非常に低い水準にとどまり続ける「ブラックホール」が発生しかねないと述べている。
米景気後退の確率は「50%弱」=サマーズ氏
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