文句を言いながら、今度は「自覚症状」を調べてみる。すると、複数のクリニックのホームページで「女性の70%、男性の50%は自覚症状がない」との記載が出てきた。しかも、患者数は全国で推定100万人もいるらしい。

(そうそうこれよ。これだけ自覚症状のない人が多いんじゃ、気付かないうちに、うつしまくっている人も多いってことよね。俊夫さんも、私と出会う前に誰かからうつされて、今まで気付かずにきた可能性もあるわね)

 続いて、「咽頭クラミジア」についても調べてみた。

 茉奈さん同様、風邪と間違えて市販薬を飲む人が多いほか、受診しても風邪だと誤診されてしまうことも多いらしい。しかも専門的なキット等がないと調べられないため、性病科か、性病についての見識がある医師に診てもらわないと、いつまでたっても原因不明ということになりかねない。

 その上もっと問題なのは、性器クラミジア同様、咽頭クラミジアも、感染した多くの人が、まったく無症状のままでいるという事実。

「うわぁ、咽頭クラミジアはオーラルセックス、特にフェラチオによって男性から女性へ感染することが多いのね。ディープキスでもうつるんだ。そんなの、誰だってしてるよね。まいったなぁ」

結婚前のブライダルチェックは
夫婦円満のためにも必要

 必ずしも、俊夫さんが浮気したせいでクラミジアをうつされたわけではないと分かり、ほっとした。しかしそれは同時に、茉奈さんも、俊夫さんにうつしてしまった可能性もある、ということになる。

(困ったなぁ。もう感染しないようにするには、俊夫さんにも治療を受けてもらわないといけない。でも、浮気を疑われるのは嫌だし、うまく説明しないと、修羅場になりそう。あぁ、こんなことなら、結婚する前に、2人でブライダルチェックを受けておくんだった)