「銀行・証券断末魔」特集(全5回)その5は、上・中・下編に分けてお届けする。今回のその5(下)では、デジタル技術の進展による、伝統的な生命保険、損害保険会社のビジネスモデルを脅かすようなベンチャー企業の登場にフォーカス。勢いを増すその胎動を追った。(ダイヤモンド編集部 中村正毅)
インシュアテック分野で
注目集める「ミニ保険」業者
保険とテクノロジーが融合したインシュアテック分野で、業界各社から熱い視線を注がれている企業がある。少額短期保険業者だ。
少短業者は「ミニ保険」業者とも呼ばれ、保険会社に比べて規制が緩く、簡単に設立することができる。死亡保険であれば保険金額の上限が300万円と少額で、契約期間を1年と短期に限定しているのが大きな特徴だ。