より環境に「適応」した敵の登場

低酸素環境に適応したクルロタルシ類などのは虫類が登場したのだ。かれらは「気嚢」という肺への空気の流れを一定にするポンプのような器官をもっていた。これにより、酸素が薄くても呼吸しやすいうえ、気嚢には体を軽くする効果もあった。動きの早さでリストロサウルスがかなうはずもない。

こうして、進化した器官をもつ敵の登場により、リストロサウルスはすみかを奪われ、狩りつくされて絶滅したのだろう。

どんな時代に生まれても、運命は過酷
はるか昔の生き物の繁栄と絶滅に、たまに思いを馳せてみるのもいいかもしれない。