こんな症状の場合、
どの科へ行くべきなのか?

 では、具体的に以下の3つの症例で、それぞれに適した科を考えてみましょう。

1)Aさんは50代の男性。営業職で付き合いや接待が多く、食生活は乱れがちでした。以前より健康診断で高血圧を指摘されており、近くの内科で通院し内服治療を行っていました。

 熱い夏の日、外回りの仕事中に突然めまい、ふらつきを自覚し、呂律も回らなくなりました。異変を察した同僚が救急車を要請し、病院へと搬送されました。

2)Bさんは60代の男性、長年勤めた会社を定年退職後、警備員として再雇用となりました。新しい人間関係に戸惑いながらも勤務を続けていましたが、その頃から徐々に持病の喘息が悪化していきました。

 かかりつけの内科を受診しレントゲンやCTなどの検査を受けましたが、特に異常は指摘されませんでした。

3)Cさんは50代の女性、もともとは社交的な性格で、友人も多い方でした。しかし、一人息子が自立し家を出た頃から友人との食事や外出の誘いを徐々に断るようになり、自宅に閉居がちになりました。

 心配した家族が理由を問うと、「部屋に盗聴器が仕掛けられている」、「食べ物に毒が入っている」などといった嫌がらせを受けていると話し始めました。

 実は、これらはすべて違う科での診察が望ましいものです。1)のAは脳梗塞が疑われるため神経内科、2)のBさんは心身症が疑われるため心療内科、3)のCさんは妄想が疑われるため精神科、となります。