近年注目される腸内フローラは、その乱れにより全身のトラブルを引き起こす。帝京平成大学教授の松井輝明医師は、「大腸劣化」が起こっていることに危機感を覚え、著書『日本人の大腸は「劣化」している! 大腸活のすすめ』(朝日新聞出版)を発刊した。松井医師に一問一答形式で答えてもらった。
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Q1:書名の「大腸活」とは何ですか?
一見「すごい腸活」という意味かと思う方もおられるかもしれませんが、そうではなく「大腸+活」の意の造語です。健康を保つには大腸を元気にする、活性化することが大切という意味を込めています。ここ数年の腸内フローラ(腸内細菌叢)ブームもあって「腸活」が流行っていますが、腸の中でも特に「大腸」が大事なのです。大腸には本来、人間が健康になるための機能があることがわかってきました。それを十分に発揮できるようにしてほしいという思いを込めています。