子育てパパとファストフード
「免罪符」「子どもを喜ばせるツール」

 家庭を持ち父親となり子どもが成長してくると、それまで自分の腹を満たすためだけに利用していたファストフードと、子どもを通じて関わる機会が増える。

 Eさん(36歳男性)は休日、妻と子ども2人でよくファストフードを訪れるそうである。

「やっぱりマクドナルドが(うちの家庭には)食い込んできてますねえ。マックシェイクとかハッピーセットのおもちゃとか、子どもの心をガッツリつかむのがうまいんですよね。『パパ連れてって』とねだられれば是非もありません。もともと僕もファストフードは好きな方なんです。

 普段、結構酒を飲むせいか30歳頃からおなかが出てきて、だんだん健康を気遣うようになってきていて、ピザ、ラーメン、ハンバーガーあたりは罪悪感があるので食べるのを躊躇します。

 でもまあ、子どもと一緒にマクドナルドに行くのなら、その時くらい食べてもいいかなと思っています。子どもさまさまの免罪符ですね」(Eさん)

 毎日最低でも1時間はジムかジョギングで汗を流すという健康志向のFさん(39歳男性)も、子どもの希望でファストフードを利用するそうである。

「昔からあまり好きではなく、付き合いで行く程度だった。昔は『友人と』だったのが今は『子どもと』に変わっただけ。

 お店で席についても何も食べたいと思わないが、何も注文しないのもどうかと思うのでコーヒーくらいは手元に置いておく」(Fさん)

 利用頻度が元々少なかった人は、中年になっても距離感はあまり変わらないようである。

健康志向はそもそも気分?
“気分”を煮詰めた男性の場合

 健康志向といえば、Gさん(44歳男性)は一味違う健康志向である。この人は確かに健康マニアなのだが、判断基準がすべて気分に依拠している。