中国は平然と米企業を振り回している。少し平然としすぎだ。6日には、香港の大規模デモへの支援にふたをすべく、米プロバスケットボール協会(NBA)のヒューストン・ロケッツとの関係を停止した。そのため米国の人々は、知的財産権の侵害では決してできない方法で中国が行ういじめの脅威に警戒感を抱くようになった。ロケッツのゼネラルマネジャー(GM)を務めるダリル・モーリー氏はその日、「自由のために戦え。香港と共に立ち上がろう」とツイートした。数時間のうちに、同氏はこのツイートを削除し、チームオーナーのティルマン・ファティータ氏はモーリー氏の見解を否定。だがその間に、中国はロケッツとの商業関係を停止した。NBAはすぐに英語の声明を発表し、中国政府の懸念を認め、同時にNBAの価値観(「自ら学び、自身にとって重要な事象に関する意見を分かち合う個人」をサポートする)も確認した。一方で中国語の声明も発表。冒頭には、「ゼネラルマネジャーによる不適切なコメントに私たちはとても失望している」と書かれていた。