米プロバスケットボール協会(NBA)のコミッショナー、アダム・シルバー氏は8日、人気チームの幹部が香港デモを支持する内容のツイートで中国の反発を招いている問題を巡り、当初の対応が過度に中国寄りだとの批判に反論した。事の発端は、「ヒューストン・ロケッツ」のゼネラルマネジャー(GM)、ダリル・モーリー氏が4日、香港の反政府デモへの支持を表明したツイートだ。その後、モーリー氏のツイートは削除された。シルバー氏は、当初発表されたNBAの声明は、人々の怒りを招くとともに混乱させたと指摘。中国の見解に過度に沿っているとの批判に配慮を示した。週末に公表されたNBAの声明文では、モーリー氏のツイートについて、「中国の多くの友人やファンを気分を深く害しており、遺憾だ」としていた。また中国語の翻訳版では、最後にモーリー氏の「不適切な発言」に関する「極めて大きな失望」という一文が追加されていた。