これをすべての項目で実施し、矛盾が何なのかを精査する。そして、この判断軸で実際に意思決定が行われているのか、面談などで会った相手に直接聞けば、カルチャーの実態が見えるだろう。

◆自分に合った場所で、自分の持ち味を発揮する
◇自分のキャラで活躍できる市場を選ぶ

 どんなに儲かる仕事でも、自分に向いていなければ活躍できない。そして、向いている仕事であることを前提にすれば、儲かる業界や組織に移った方がよい。儲かりにくい業界は、どんなに大変な仕事でも利益が出にくく、それゆえ年収が上がりにくいためだ。

 自分軸でキャリアを形成するには、事業のライフサイクルの中で自分がフィットするフェーズはどこか、自分に合った居場所、つまり市場はどこなのかを決めるとよい。そしてその絞った市場において、自分のキャラで活躍して成長をめざすのが理想的だ。

◇人には事業のライフサイクルとの相性がある

 事業のライフサイクルは、「導入」「成長」「安定」「衰退・再発展」から成る。それぞれのフェーズで、活躍できる人材タイプは異なる。新しいことを考える人材は導入期、走りながら今のビジネスを太くするタイプは成長期、ルールに沿って今のビジネスを太くする人材は安定期、といった具合だ。それぞれ求められる能力と資質が異なるため、自分に向いているフェーズを見極めることが必要となる。

 たとえば、成長期に向いている人は、会社が安定期に差し掛かってきたら、これから伸びる会社に飛び移るのが得策だ。成長期で活躍した人は、たとえ会社が安定期に差し掛かっても、成長期のやり方で仕事をしようとしがちだ。そのため、機を逸して安定期の会社に居続けると周りとかみ合わなくなる。次第に疎まれる存在になりかねない。同業で成長期を先に経験した人材であれば、高く買ってもらえる可能性が高い。成長期でマネジャーまで経験していれば、移る先ではシニアマネジャーなど、上のポジションをねらうことも可能だろう。

◇自分のキャラは「ありがとう」の声から決める

 働く場所を決めたら、自分のキャラの組み立て方を知る必要がある。自分のキャラ・持ち味を知るには、普段仕事をしていて、どんな人から、どんな「ありがとう」の声をもらっているかを考えるとよい。「ありがとう」の声には「一貫性」がある。感謝される内容こそが、自分に向いていて、速くラクに実績を出せることなのだ。普段どんな「ありがとう」をいわれているか、書き出してみるとよい。