佐々木朗希、奥川恭伸…
今年のドラフト指名は107人
10月17日、今年もプロ野球ドラフト会議が開催された。今年指名されたのは、本指名74人、育成指名33人の合わせて107人。その出身校は多彩で、誰でも知っている名門校から、桶川西高のように今年初めてプロ入り選手を出した学校まで様々だ。
この時期になると、ドラフト制度が始まって以来最も多くの選手が指名された学校はどこかといった記事が出るが、そうした枠を取り払って、1936年のプロ野球誕生以来、最も多くの選手をプロ球界に送り込んだ学校を見てみたい。
まず、最初にお断りしておきたいのが、日本のプロ野球界には公式戦に出場した全選手の名簿はあるが、在籍した全選手の名簿は存在しないということだ。そのため、ここで集計されているのは筆者が独自に調査したもので、まだ一部に未集計の選手が残っている可能性がある。
また、名門・古豪といわれる歴史の古い学校には、途中で分離や合併など様々な変遷を辿った学校も多く、どこをどの前身とするかといった見解がわかれる学校もある。そのため、見解によって多少の誤差が生じることをご了解いただきたい。
まずは、近年の注目校から見ていきたい。
なんといっても注目は、すさまじいペースでプロ入り人数を増やしている大阪桐蔭高だろう。同校は1983年に大阪産大高校大東校舎として創立した学校で、独立して大阪桐蔭高となったのは1988年。同年の秋には早くも今中慎二選手が中日にドラフト1巡目で指名された。昨年は、根尾(中日)・藤原(ロッテ)の1巡目2人を含め、一挙に5人が指名されるなど、すでに38人がプロ入りしている。
今年も福田広輝(大阪桐蔭高→法政大)がロッテの5巡目、在学中の中田唯斗がオリックス育成3巡目で指名されたが、まだベストテンには届かない。しかし、人材はまだまだ豊富で、まもなくベストテンに食い込んでくるのは確実だろう。
その高校球界での立ち位置はかつてのPL学園高に近く、中田翔(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)、森友哉(西武)と3人のドラフト1巡目指名選手が活躍中である。