米国で株と債券が珍しく同時に上昇、同時高としては25年ぶりの水準に達している。S&P500種株価指数は年初から20%上昇し、米国債相場も値上がりした。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、1~9月にS&P500指数が10%以上上昇し、国債の利回りが1%ポイント以上下落したのは1995年以来だ。第4四半期に入ってもこの傾向は続いている。先週はS&P指数が7月に付けた史上最高値を約1.3%下回る水準で推移し、2週連続で上昇。国債と金も値上がりした。ノーザン・トラストの最高投資ストラテジスト、ジム・マクドナルド氏によると、市場は米経済が景気後退(リセッション)に陥らないとの見方を織り込み始めているという。「株は今後も好調に推移すると思う。債券のほうが横ばいで推移する可能性は高い」と話した。