ドナルド・トランプ米大統領は23日、トルコがシリア北部で停戦を続けると請け合ったため、同国に対する経済制裁を解除すると表明した。トランプ氏はホワイトハウスで記者会見し「この5日間、シリア国境沿いでの停戦は非常によく順守された」と語った。トランプ氏は停戦合意が米軍撤退とシリア北部の政情安定の機会だとしている。だが民主・共和両党の議員からは、長年米軍に協力してきたクルド人武装勢力を見捨てたも同然だとの批判が出ている。トランプ氏は、トルコ政府から戦闘をやめて恒久的に停戦するとの連絡を受けたとし「そのためわれわれにとって望ましくない事態が起きない限り、制裁は解除される」と話した。一方で油田を保護するため、シリア北部に少数の米軍を維持する意向も示した。