しかし、あくまでも夢の話であって、どこまで実現できるのかは、また別。ちなみに、次世代型の新型「ヤリス」や新型「ミライ」は隣接するMEGA WEBの「FUTURE EXPO」や商業施設「ヴィーナスフォート」に展示される。トヨタのブースにはないけれど、大きくいえばショー会場内には展示されているのだ。

 つまり、トヨタは、“メインの展示スペースは未来の提案に割り切り、会場のあちこちに話題の新型車をちりばめる”という世界のどこのモーターショーでも見たことのない、新しい展示を行ったのだ。

 では、なぜ、トヨタは、そうした斬新な展示手法を採用したのだろうか。

「大変革期」に対する
トヨタや業界の危機感

 理由の第一は、来年開催される東京オリンピックの影響だ。今年の東京モーターショーは、開催の会場となる東京ビッグサイトをフルに使うことができなかった。東京オリンピックに使う施設を新設するためだ。そのため従来の会場の半分に加えて、新たに隣の駅に新設した青海の展示場、そしてMEGA WEBを利用することになった。徒歩で行き来すると20分ほどもかかる分断された会場となったのだ。

 逆に言えば、トヨタとしてはMEGA WEBなども利用できるので、来年に発売される新型車は、そうしたところに展示し、会場内の本ブースは思い切ったコンセプトのみに絞ることができた。逆境を逆手に取ったアイデアといえるだろう。

 とはいえ、それだけが理由ということはないはず。