目の前の相談を丁寧に行うことから始めよ

 キャリアコンサルティングの機能は、必ずしも同時並行ですべて発揮されるとは限りません。あるいは、組織の文化を勘案しながら、一つひとつ機能を実現していくステップを考える必要があるかもしれません。少なくとも、最初から理想型を追って、フル装備のキャリアコンサルティング実施を求めるのは無理があります。

 大事なことは、組織全体への普及を焦らず、目の前の1対1の相談を丁寧に行うことです。そうして実績を一つひとつ積み重ねることによってしか、信頼の輪を広げることはできません。

 ぜひ、ゆっくりであっても、着実に進めていってほしいものです。