2020年の米大統領選挙が1年後に迫った。ドナルド・トランプ大統領は再選に向けて、堅調な経済を追い風に弾劾調査を一蹴する構えだ。これに対し野党・民主党は、党の将来やリベラル傾斜による政権奪還の勝算を巡り、党内での議論が続く。すでに双方とも、「負ければ世の終わり」といった口調で大統領選を位置づけている。トランプ氏は「今回の戦いでは、米国の民主主義自体の存続がかかっている」と宣言。民主党の候補指名を目指すジョー・バイデン前副大統領は、トランプ氏が再選されれば「数世代にわたり、この国の品性を根本的に変えることになる」と訴えた。バイデン氏と共に指名候補を争うエリザベス・ウォーレン上院議員も「次世代にとって」米国の在り方を決める選挙になると語っている。