
――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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自動車メーカーで世界最高益を誇るトヨタ自動車でさえ、単独では業界の未来に向き合えないと感じている事実は示唆に富む。
トヨタは7日、2019年4-9月期決算発表で中国の草分け的電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)と合弁契約を結んだと明らかにした。両社は来年、EVとその生産プラットフォームを設計する新会社を中国に設立し、各社の研究開発部門からエンジニアを送り込む。トヨタは1997年に「プリウス」を発売し、ハイブリッド車(HV)技術の先駆けとなったが、バッテリーやEVへの投資は遅れていた。それらはBYDが得意とする分野だ。