「問題を俯瞰して捉え、モノの見方の次元を高める考え方」とは、どのような方法なのだろうか?

 具体的な例をあげてみよう。

 営業が売り上げを伸ばせない場合、下記のようなことが起こっていることがある。

 (1)顧客にとって製品が魅力に欠け、購買意欲がかき立てられない

 (2)製品のマーケティングプランが市場にうまくフィットしていない

 (3) 製品が顧客に提供する価値を営業が適切に説明し切れていない

 (4) 製品を購入した顧客へのフォローが足りないために、リピートの注文が受注できない

 (5) 社会環境やビジネス環境が変化し、顧客がコスト削減を迫られ、発注が出せない状況になっている

 (6) 自社製品を販売してくれている販売代理店への施策が貧弱で、販売代理店が協力してくれない

 (7) 競合品が安価かつ高品質なため、自社製品では太刀打ちができない

 これらの問題を、十分に検討しない人が考えれば「自社製品の価格をもっと安くしろ」など、目の前の状況や事実だけを見て、すぐに打ち手を打とうとするかもしれない。

 だが、もし安易に価格を下げれば、その分自社の利益額が減るので、自社製品をさらに数多く売らなければならない。

 これは経営上見過ごすことができない、不適切な問題の解決方法だ。

 さまざまなビジネスの経験を積んだ人で、マーケティングを学んだ人なら、これらの問題はマーケティングでいえば3C(Company / Competitor / Customer)4P(Product / Promotion / Price /Place)で説明できることを知っている。

 だからこそ、それぞれの観点で分析を進めることができ、自社製品の値引きよりももっと効果的な施策として、「顧客ターゲットを見直す」などを考え出せるだろう。

真の課題を
鋭くえぐり出せる人の場合

 さらに、真の課題を鋭くえぐり出せる人の場合は、問題をさらに奥深くまで洞察する。