受験熱の高い港区エリアが上位に
住宅地価が高い小学校区トップ20

順位 小学校区 自治体 住宅地価
1 御成門 港区 287万円/ m2
2 九段 千代田区 273万円/ m2
3 麹町 千代田区 262万円/ m2
4 麻布 港区 236万円/ m2
5 番町 千代田区 222万円/ m2
6 本村 港区 211万円/ m2
7 富士見 千代田区 210万円/ m2
8 青山 港区 207万円/ m2
9 東町 港区 203万円/ m2
10 赤羽 港区 192万円/ m2
11 港区 190万円/ m2
12 南山 港区 188万円/ m2
13 赤坂 港区 185万円/ m2
14 神宮前 渋谷区 173万円/ m2
15 青南 港区 172万円/ m2
16 芝浦 港区 161万円/ m2
17 お茶の水 千代田区 160万円/ m2
18 白金の丘 港区 159万円/ m2
19 港区 154万円/ m2
20 明石 中央区 151万円/ m2
国土数値情報の「地価公示データ」(2019年)を基に作成。

 ランキング上位で目立つのが千代田区だ。2位の九段小学校区(1平方メートルあたり273万円)、3位の麹町小学校区(同262万円)、5位番町小学校区(同222万円)はいずれも人気のブランド小学校である。

 千代田区には、番町小学校から麹町中学校、日比谷高校、東京大学という国公立のエリートコースがあることで、かねてから羨望のまなざしが向けられてきた。近年は、もう一つの選択肢として中高一貫の区立九段中等学校の人気が出ており、しかもここが区民の優遇枠を設けている。地価の高さからもわかるように、普通世帯では住むことができない分、その集まった親たちの教育熱も高い。

 また、トップ20にまで目を広げると、港区の小学校区だけでなんと上位13を占めている。そこで港区についてもみていこう。

 6位の本村小学校区(同211万円)は、南麻布の閑静な住宅地にある。この小学校では毎年、中学受験をする家庭が大半を占めており、しかも難関校に毎年合格者を輩出しているなど、教育熱が高い。

 たとえば、南青山の青南小学校区(15位、同172万円)と白金台の白金小学校区(36位、同128万円)、三田の赤羽小学校区(10位、同192万円)にある3校は、通称「港区の青・白・赤」と呼ばれる。公立にもかかわらず、中学受験者の多い“進学校”としてセレブのママたちには有名な学校だ。

 ユニークな学校区もある。9位の東町小学校区は、麻布十番にあることから、国際色豊かな地域だ。この小学校は、公立には珍しく国際学級を設け、2012年度から各学年10人を上限に外国籍の児童を受け入れており、「学校のお便り」も英語版があるほどだ。

 また、3校を統合して2015年に開かれた小中一貫校の白金の丘学園小学校区も、白金高輪地域にできた新設区域ということもあって、小学校の児童数は15年比1.7倍増となる人気ぶりだ。

 これらのように上位に出ている小学校区はいずれも、他の地域と比べ、圧倒的に教育熱の高い親が多い学校区といえるだろう。

 それでは、自治体ごとにおいてはどうだろうか。次ページ以降からは、各自治体のトップ3をまとめている。

 なお、地域によっては、範囲内に住宅地域の地価が取得できなかった小学校区もある。これらについては、教育環境力ランキングの対象外となった。

 参考までに商業地の地価も記載する。商業地価が高いほど、そこは繁華街であるともいえ、子どもの安全を考える場合は考慮してもらいたい。たとえば、渋谷区1位の神宮前小学校区は住宅地価が1平方メートルあたり173万円に対して、商業地価が764万円に及ぶ。これは、小学校が表参道ヒルズの裏側に位置するような地域であるためだ。

 なお、地価は49区・市別の教育環境力ランキングの結果と共にもまとめているので、特集ページとあわせて参照してもらいたい。