デイトレーダーは稼ぎづらくなる
サイコロは「ゆっくり」「シンプルに」転がせ

 ネット証券はかつても今も「デイトレーダー」と呼ばれるような投資家も含めて、頻繁に取引を行う投資家に大いに支えられてきた。これは動かしがたい事実だ。そして、筆者はネット証券(楽天証券)に勤めている。なので、少々申し上げにくいのだが、現在起きているような市場のコスト負担構造の変化は、デイトレーダー的な頻繁な取引による収益獲得をかつてよりも不利で難しいものにしているように思われる。

 投資家の平均像としては、取引頻度を落とすゲームプランにシフトすることを考えることがより「得」だろう。

 投資家自身が、何を自分の「エッジ」(相対的有利性のポイント)だと考えているのかにもよるが、秒・分・時単位で有効なエッジから、日・週・月・年・長期…といった単位で有効なエッジにシフトしていくことができると有効だろう。

 また、そもそも株式投資の本質は「株式のリスクプレミアム(リスク負担を補償する追加的利回り)のコレクション」なので、長期で保有するアプローチが有効にできていると期待できる。

 長期で保有できる銘柄に投資するといいし、たぶん、それ以上に分散投資が有効だ。

 ゼロ手数料下の株式の売買は「ミクロのいかさま」があるサイコロを振るようなものなので、なるべくサイコロを振る回数を減らすことと、「いかさま」がやりにくいときにサイコロを振ることを心掛けたい。