緊張感が高まるのは自然なことで、これから自分の能力を発揮するぞというサイン(写真はイメージです) Photo:PIXTA

いよいよ来年は東京オリンピックが開催される年。選考会も次々に始まり、すでに五輪出場が内定している選手たちもいます。そういった場面で本来の実力を発揮できるスポーツ選手たちは、どのようにしてプレッシャーや緊張感に打ち勝っているのでしょうか。前回に続き、メンタルトレーナーとして多くのプロスポーツ選手を導いてきた岡本正善氏の『逆境を生き抜く「打たれ強さ」の秘密』(青春出版社)から、仕事でぶつかる「こんなときどうしたらいいの?」という困った場面をもとに、具体的なメンタルトレーニングの実践法を紹介します。

「会議で緊張してうまく発言できない…」の対処法

 会議で発言することが前もってわかっているとき、イメージで予行演習をしておくことをおすすめします。人前で話すのが苦手だなあと感じている人は、かつて緊張のあまりうまくいかなかった体験をしているはずです。だから、まったくプレッシャーのない自分をイメージしても、それはただの想像にすぎません。緊張した自分はどんな状態になるのか、まずはよく思い浮かべてみること。そこから出発した上で「うまくいくパターン」のイメージをつくりあげるのです。

 以前うまくいかなかったときは、緊張を否定してガチガチに固まってしまったわけですが、緊張感が高まるのは自然なことで、これから自分の能力を発揮するぞというサインです。だから今度は、同じ緊張感を味わいながら「よし、スタンバイしてるな」と感じている自分をイメージします。いよいよ自分が話し始める順番がまわってきたとき、流暢に話すイメージをつくる必要はありません。だいたい、立て板に水のような話し方では聞いている人の印象に残らないのです。つっかえながらでもいい、「何を伝えたいか」がしっかり頭にあり、一生懸命伝えている自分をイメージしていきます。