羽生結弦
世界の第一線で結果を残し続けている羽生結弦選手(写真はイメージです) Atsushi Tomura - International Skating Union (ISU) /gettyimages

いよいよ来年は東京オリンピックが開催されます。選考会も続々と始まり、すでに五輪出場が内定している選手たちもいます。そういった場面で本来の実力を発揮できるスポーツ選手たちは、どのようにしてプレッシャーや緊張感に打ち勝っているのでしょうか。そこで今回は、メンタルトレーナーとして多くのプロ・スポーツ選手を導いてきた岡本正善氏の『逆境を生き抜く「打たれ強さ」の秘密』(青春出版社)から、プレッシャーの正体や「打たれ強い人たち」の秘密について解き明かします。

プレッシャーに勝つ人、つぶされる人の違いとは

 ある人は、ここぞというときに実力を発揮して、周囲に認められて伸びていく。別の人は、いつもチャンスを逃し、どんどん自信をなくして萎縮する。その分岐点はどこにあるのでしょうか。「プレッシャーに勝つ」人は、プレッシャーをどう利用しようかと考える。「プレッシャーに潰される」人は、プレッシャーからどう逃げようかと考える。“プレス”とは英語で“圧力”です。我々人間にとって、プレッシャーはある意味で圧力となる要因です。人は、いろんなものがプレッシャーになるわけです。

 たとえば、ある人にとってみれば「今から雨が降るぞ」という情報が「雨降ってもらっちゃ困るな」となる。それがすでにプレッシャーになるわけです。また違う人にとってみれば、同じ「今から雨が降るぞ」が、「あ、今日はこれで休める」「うわ、ラッキー」とノープレッシャーになる。一つの情報でもある人にとってはプレッシャーになるけれど、またある人にはまったくプレッシャーにならないということがあるのです。