小学生の女子バレーボールチームで体罰が発覚した。広く知られたきっかけは毎日新聞の報道だった。毎日新聞では次のように報じている。
<全国大会に出場経験がある大分県日出(ひじ)町の小学校女子バレーボールチームで、50代の男性監督が女児に体罰を加えた問題で、暴力の有無を調べた県小学生バレーボール連盟(県小連)が、被害女児や保護者から事情を聴かず、監督やコーチらの話を基に「体罰なし」と結論付けていたことが分かった。>(毎日新聞2019年11月21日付朝刊)
さらにFNNテレビ大分の続報によれば、「50代の男性監督が、今年6月、練習中に『やる気が見られない』として、女子児童2人に対しグラウンドを走らせた上で2人の頭を平手で叩くなど体罰をしていたことが分かった」という。
想像を超える小学生バレーの過熱ぶり
競合チームのレベルの高さに驚嘆
この出来事を理解するには、小学生バレーボールの過熱ぶりを先に紹介すべきだろう。
小学生とはいっても、毎年夏休みに行われる全国大会出場、そして優勝を目指して全国のチームがシノギを削っている。
今年で39回を迎えた「全日本バレーボール小学生大会」の予選には、全国で4690ものチームが参加している。うち3177チームが女子。小学生バレーボールの分野で、特に女子の熱が高いことがうかがえる。